
どうも!荒川です。
訪問看護や訪問リハでは、利用者さん本人とご家族の希望が違う場面があります。
本人は「できるだけ家で過ごしたい」と思っている。
でも、ご家族は「家で看ていけるか不安」と感じている。
本人は「自分で歩きたい」と思っている。
でも、ご家族は「転んだら怖いから動かないでほしい」と思っている。
本人は「今まで通りに生活したい」と思っている。
でも、ご家族は「もう少し安全を優先してほしい」と考えている。
こうしたズレは、在宅では珍しくありません。
どちらかが悪いわけではありません。
本人には本人の想いがあり、ご家族にはご家族の不安があります。
だからこそ、かざぐるま鶴見では、どちらか一方の意見だけで決めるのではなく、
本人の想いと家族の不安を、両方見ながら支援を考えることを大切にしています。
希望が違う時に、すぐ正解を決めない
本人と家族の希望が違う時、専門職としてすぐに答えを出したくなることがあります。
「安全を考えると、こうした方がいい」
「本人の意思を尊重するなら、こうすべき」
「家族の負担を考えると、この選択が現実的」
もちろん、専門職としての判断は必要です。
でも、在宅では、正しさだけで決めると生活が続かなくなることがあります。
本人の想いを無視すれば、意欲が下がる。
家族の不安を軽く扱えば、介護が続かなくなる。
安全だけを優先しすぎれば、その人らしい生活が小さくなる。
自由だけを優先しすぎれば、事故や負担が増える。
だから、かざぐるま鶴見では、希望が違う時ほど、まず整理します。
本人は何を大切にしているのか。
家族は何を不安に感じているのか。
どこにリスクがあるのか。
どこなら折り合いがつけられるのか。
何をチームで支えれば続けられるのか。
すぐに正解を決めるのではなく、
生活が続く形を一緒に探すことを大切にしています。
かざぐるま鶴見が大切にしている3つの視点
① 本人の想いを、簡単に諦めない
在宅には、その人の生活があります。
「トイレまでは自分で行きたい」
「家の中ではできるだけ歩きたい」
「最後まで家で過ごしたい」
「家族に迷惑をかけたくない」
「今まで通りの生活を少しでも続けたい」
こうした想いは、その人の人生そのものに近いものです。
だから、専門職が簡単に
「危ないからやめましょう」
「無理だと思います」
で終わらせてはいけないと思っています。
もちろん、危険を無視するわけではありません。
でも、本人の想いをすぐに否定するのではなく、
どうすれば少しでも安全に近づけられるかを考える。
環境を変える。
動作を見直す。
福祉用具を調整する。
家族への伝え方を工夫する。
訪問時に確認するポイントを決める。
本人の希望を、ただ叶えるか諦めるかではなく、
続けられる形に近づける。
ここが、訪問看護・訪問リハの大切な役割だと考えています。
② 家族の不安を、軽く扱わない
一方で、ご家族の不安も同じくらい大切です。
本人の希望を尊重したい。
でも、転倒したらどうしよう。
夜中に何かあったらどうしよう。
自分の介助で合っているのか分からない。
このまま家で見ていける自信がない。
こうした不安を、
「本人が望んでいるから」
「家族も頑張ってください」
で済ませてしまうと、ご家族は追い詰められます。
在宅生活は、本人だけで成り立つものではありません。
ご家族の安心や納得がなければ、生活は続きにくくなります。
だから、かざぐるま鶴見では、家族の不安を軽く扱いません。
何が一番心配なのか。
どの場面で負担が大きいのか。
何が分かれば安心できるのか。
どこまでなら家族が担えるのか。
どこからはサービスや連携で支える必要があるのか。
不安をただ聞くだけではなく、
行動できる形に整理することを大切にしています。
③ チームで折り合いを作る
本人と家族の希望が違う時、現場スタッフが一人で判断を抱えるのは危険です。
本人の想い。
家族の不安。
医療的なリスク。
生活環境。
介護力。
サービス調整。
主治医やケアマネジャーの考え。
いろいろな要素が絡むからこそ、一人で決めきるものではありません。
かざぐるま鶴見では、こうした場面ほどチームで共有します。
看護師の視点。
理学療法士・作業療法士の視点。
ケアマネジャーの視点。
主治医の判断。
家族の状況。
本人の言葉。
それぞれを合わせながら、現実的な形を探します。
大切なのは、誰かの意見を押し通すことではありません。
本人の想いと家族の不安の間に、続けられる形を作ることです。
在宅支援は、正解を押しつける仕事ではない
訪問看護・訪問リハの仕事は、専門職として正しいことを伝えるだけではありません。
もちろん、専門的な判断は必要です。
危険なことは危険と伝える。
必要な連携は行う。
医療的に見逃してはいけない変化は見逃さない。
でも、それだけでは在宅は続きません。
本人の想いがある。
家族の不安がある。
生活の現実がある。
その中で、どうすれば少しでも安心して暮らしを続けられるかを考える。
それが、在宅支援の難しさであり、やりがいだと思っています。
最後に
本人と家族の希望が違う時、簡単な正解はありません。
だからこそ、かざぐるま鶴見では、
本人の想いを簡単に諦めないこと。
家族の不安を軽く扱わないこと。
一人で抱えず、チームで折り合いを作ること。
この3つを大切にしています。
私たちが作りたいのは、
本人の想いと家族の不安の両方を見ながら、生活が続く形を一緒に考えられる職場です。
もしあなたが、
「利用者さんの想いを大切にしたい」
「でも、家族の不安もきちんと支えたい」
「一人で抱えず、チームで在宅生活を支える訪問がしたい」
そう思うなら、まずは見学で十分です。
在宅支援で大切にしている判断の仕方は、現場の会話に出ます。
その空気を、ぜひ見に来てください。

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