訪問リハビリの技術編〜膝前十字靱帯の評価方法〜

皆さん、こんにちは。うどんばかり食す3歳の息子(丸亀製麺のざるうどん大盛をなんと一人で食べきっちゃいました)の父親、かざぐるまグループの平田です。

変形性膝関節症の痛みの原因を判別するためのメソッド

訪問看護で訪問していると「膝が痛くて歩くことが大変なの」とおっしゃる利用者様いませんか?

この痛みの原因の一つに「変形性膝関節症」があります。この変形性膝関節症、50歳以上の2人に1人の確率で発症していると言われています。癌も2人に1人ですから、同じぐらいの割合ですね。

訪問看護師、理学療法士、作業療法士の方で利用様の膝の痛みをなんとかしたいと思っている方。かざぐるまメソッドで使用している評価方法の一つを紹介します。

それは、「AD test」「Lachmann test」「N test」の3つです。これらはいずれも膝前十字靱帯の評価方法です。

まず、変形性膝関節症(OA)と前十字靱帯との関係性について。変形性膝関節症には二次性OAと言われる病態があります。これは、靱帯損傷や半月板損傷に伴って、二次的に生じる変形性関節症変化のことを指します。前十字靱帯損傷を放置しておくと、関節不安定性が増して、変形性膝関節症を誘発するということです。

「AD test」「Lachmann test」は脛骨の前方動揺性を評価するものです。脛骨を前方に引き出るか、最後にコツコツというハードエンドポイントがあるかで評価します。

次に「N test」。これは中島先生が発明したので、中島先生の頭文字をとってN testと言われています。これは先程の2つと比べて回旋不安定性を評価するものです。ちょっとマニアックですが、前十字靱帯は2つの繊維束に分けることができます。前外側線維と後内側線維です。このテストは主に後内側線維の損傷を判別するのに活用できます。

この両方のテスト、見ていると簡単そうですが、少しテクニックも重要です。

なぜこのテストが必要なのかというと、前十字靱帯損傷後の二次性OAと後十字靱帯損傷後の二次性OAでは、鍛える筋肉が真逆なんです。間違った筋肉を鍛えてしまうと痛みを助長させてしまうということです。

訪問看護のリハビリでは、介護保険の方を多くサービス提供させて頂きます。50%以上の確率で変形性膝関節症を有していると言えるでしょう。そして、多くの方が膝の痛みを抱えている。そこの支えになれるのが訪問看護の看護師や理学療法士、作業療法士です。是非、今日の評価方法を取得して、日々のリハビリに活かしていきましょう。

実際の評価の方法は下記のURLをクリックして、Instagramから動画を見てください。いいね👍と思ったら、ダブルタップでフォローお願いします❤️

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